エコノミストと称する方々の頭は確かですか
2002年11月8日
宇佐美 保
日本経済新聞社発行の「日本経済入門」を開きますと、“今回のデフレをバブルデフレ論として解釈すると……85年4−6月から四半期毎の株価・地価の上昇率を7%と見ると、資産価格が崩れ始める直前、89年10−12月期の平均で日経平均株価は1万5000円程度との試算結果となった。実際は3万7000円程度だったから、株価の半分以上がバブルだったことになる。……90年代の資産デフレはバブルがはじけたためだ、というのはエコノミストの共通した認識には違いない。
だが、もしそうであれば、資産デフレはバブルが払拭された段階で終わるはず。ところが、株価は1万5000円どころか、2002年2月6日には9420円85銭にまで下がってしまった。しかもそれでいてまだそこが見えない。
90年代前半の資産デフレはバブルデフレ論で説明できる。だが、90年代後半以降、それでは説明できない新たな変化が起こっているのではないか。”とあります。
本当にこんな記述を真面目に書いているのでしょうか?
何故、「四半期毎の株価・地価の上昇率を7%」と看做せるのですか?
このこと自体がバブル前から異常ではありませんか!
(四半期毎に7%も上昇したら、1年では、30%(1.074=1.31)も上昇するのですか?)
株価や地価が自然に上昇する根拠などあるのですか?
まるで、かつてのブーム時代の切手の収集みたいではありませんか?
株価は本来配当基本主義であるべきです。
(配当だけを重視すると、今回のインチキ銀行のように、クロス取引などで、嘘の収益を出して配当し、自らの重役の地位を確保しようとする輩が多いようですから、注意が必要です。)
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